(1)ドコモとソニーのXperia Z
ドコモの加藤社長は、ソニーのXperia Zについて評価が高いことを言及していましたが、販売が始まると世界的に売れ行きが好調であることが分かります。ドコモはソニーのブランドだけでなく、Xperia Zが機種として優れていることを見抜いていたのでしょうか。ドコモはiPhoneを販売しておらず、携帯電話の利用者獲得競争で苦戦していましたが、Xperia Zの販売により持ち直しているようですね。
(2)携帯電話はスマホに機種変更か
ドコモが、スマホランキングで2位という調査結果がありますが、auスマホランキングで首位でまとめましたので携帯電話利用者が何を重視しているのか見てみましょう。- 2013年春から社会人になる1000人
- 調査対象は、22歳前後の若い世代となる
- 最もよく使用する携帯電話の端末のタイプ
- スマートフォン72.5%
- フィーチャーフォン27.5%
(3)ドコモの戦略とスマホ購入理由にずれ
- 月々の利用料金、料金プランが魅力的なこと
- 繁華街、地下鉄、電車内でつながりやすいこと
- 通信エリアが広いこと
- 通信速度が速い、インターネットが快適なこと
ドコモの戦略は、携帯電話顧客者数という資産を生かして、サービスで収益を増やす投資戦略を行ってきましたが。ドコモと携帯電話の顧客が重視する内容に、ずれがありそうですね。
ドコモとソフトバンクで、企業買収に対する投資戦略の違いが現れています。ソフトバンクの海外企業買収に対して賛否が分かれていますが携帯電話企業に投資しており、ドコモの投資戦略と異なることが分かります。
(4)ドコモが携帯電話会社で2位
- KDDI(au) 48.3%
- NTTドコモ 41.1%
- ソフトバンクモバイル 34.1%
(5)ドコモのエクスペリアが健闘
- 興味、関心があるスマホの端末(複数回答)
- iPhone(アイフォーン) 50.6% auとソフトバンク
- エクスペリア 37.1% ドコモ
(6)スマホランキングの調査結果と機種変更
ドコモのXperia Zが健闘
スマホランキングの調査結果と機種変更について見ると、ドコモはXperia Zの販売により以前ほどの苦戦はなくなるのではないでしょうか。ドコモがスマホの販売促進活動を行うときに、人気機種が不可欠ですが、ソニーのエクスペリアが上位に入っているのは、ドコモにとって明るい話題だと思います。
携帯電話会社のスイッチングコストとガラケー利用者の囲い込み
フューチャーフォン、いわゆるガラケーの市場シェアは、2013年3月18日号プレジデントのMM総研調査によると、62.3%のシェアがあるとされています。ドコモは、若者のスマホランキングで2位ですが、ナンバーポータビリティー制度があったとしてもスイッチングコストが発生するので、ガラケー利用者のスマホ乗り換えがポイントになりそうですね
ソフトバンク スマホランキング3位ですが、イー・アクセスの買収成功やLTEのエリア拡大などを行っており手強い競合企業と言えそうですね。 スポンサードリンク