ドコモ タイゼン携帯販売の理由

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ドコモがタイゼン携帯販売を発表しましたが、ドコモがタイゼン携帯を販売する理由について見てみたいと思います。ドコモは、タイゼン携帯販売を行うようですが、ソフトバンクはスプリントを通じて開発に参画しているようですね。


(1)ドコモ、タイゼンOSのスマホを重視

ドコモは、新しいスマホOSにTIZENの採用を発表しています。ドコモがTIZENを販売する理由は、アンドロイド携帯とアイフォン(iOS)のスマホOSでは、独自のカスタマイズに限界があることが理由でした。

ドコモはTIZENの発売日についてドコモ タイゼン携帯を年内発売で説明しましたが、ドコモがTIZEN携帯携帯を販売する理由について2013年2月27日日経新聞夕刊3面を見てみましょう。

(2)タイゼンの参加企業

タイゼンはサムスン電子と米インテルを中心に、通信会社のドコモや韓国KT、端末メーカーの中国華為技術(ファーフェイ)、富士通など12社が開発に参画している。
タイゼンの参加企業として名前のあがっている会社を、Wikipediaから見てみましょう。
  • サムスン電子(半導体・端末メーカー)
  • SKテレコム(通信会社)
  • インテル(半導体)
  • ドコモ(通信会社)
  • 韓国KT(通信会社)
  • 中国華為技術(ファーフェイ)(端末メーカー)
  • 富士通(半導体・端末メーカー)
  • NEC(半導体・端末メーカー)
  • スプリント・ネクステル(米通信会社 ソフトバンクが買収予定)
  • ボーダフォン(通信会社)
タイゼンの開発に参画している企業を見ると、半導体や通信会社、端末メーカーなどIT関連企業の大手企業が名前を連ねていることが分かると思います。

ドコモやauの新OSについて、報道がありますがソフトバンクはそれほど報道が多くないように思う方も多いのではないでしょうか。ソフトバンク スプリント買収(1)で買収予定であることをまとめましたが、スプリントを通じてTIZEN携帯開発に参加しているのかもしれないですね。

(3)タイゼンとファイヤーフォックスの基本戦略

OSの仕様を全面公開しており、通信会社などによるOSの改良などに制限がない。アプリ(応用ソフト)の開発に次世代のウェブ標準言語「HTML5」を採用するなど、ファイヤーフォックスOSと基本戦略は同じだ。
タイゼンとファイヤーフォックスOSの基本戦略について見てみましょう。
  • OSの仕様を全面公開
  • 通信会社などによるOSの改良などに制限がない
  • アプリ(応用ソフト)の開発に次世代のウェブ標準言語「HTML5」を採用
タイゼンとファイヤーフォックスの基本戦略に違いはないようですね。タイゼンとファイヤーフォックスの知名度の違いを考えると、ファイヤーフォックスの方が、ブラウザーやメイラーで知名度は高いように思えます。タイゼン陣営の参加企業は知名度が高い会社が多く、プレスリリースや広告によりタイゼンの名前はすぐに浸透しそうですね。

(4)ドコモがタイゼン携帯の優位性を強調

記者会見したドコモの永田清人取締役執行役員は「タイゼンはHTML5の動作が最も優れている」とファイヤーフォックスOSとの違いを強調。ドコモの主力商品である米グーグルのOS「アンドロイド」搭載端末とすみ分けるため、当面は中級価格帯の商品に搭載する考えだ。
ドコモは、ファイヤーフォックスOSよりもタイゼンの技術的な優位性を考えているようですね。ドコモは、アンドロイド端末との住み分けを考えているようですが、タイゼンのメリットについて考えてみましょう。

(5)タイゼンのメリットとポイント

  • タイゼンOS搭載機種は安価な端末になる可能性が高い
  • タイゼンOSが安価であれば販売奨励金が少なくても販売しやすい
  • タイゼンOSがHTML5を中心にすえて、データ通信が増加すればデータ通信収入の増加が見込める
ドコモにとって経営的な側面を見たときに、タイゼンOSは悪くはなさそうですね。タイゼンOSにとって不安があるとすれば、ソフトウェアが抱える初期不良の問題です。ドコモや他社でも、アンドロイド携帯は初期不良により使い難い機種が大量に出荷されたことが記憶にある方は多いと思います。

ドコモがタイゼンOSを全面的に押し出して、販売するのであれば、ソフトウェアの早期バージョンアップやOSの安定性を期待したいですね。ドコモ タイゼン販売見送りの理由を考えると、ソフトウェア以外にも経営戦略があるようです。ドコモはタイゼン携帯販売よりも、iPhone販売を優先したということでしょうね。
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