(1)ドコモのタイゼンとサムスンの関係
ドコモはスマホの新しいOSとして、サムスンのタイゼン携帯発売を発表していました。ドコモは日本の携帯電話会社として、日本製の機種を積極的に採用していましたが、ソニーとサムスンの製品を優遇するツートップ戦略を実行していました。ドコモはサムスン製品を積極的に販売していましたが、GALAXYの不具合が多発しており、サムスン製品をツートップ戦略からリストラしています。タイゼンOSは、サムスンが戦略的に重視していたため、サムスンとの関係は希薄化が進んでいることが分かりますね。
(2)ドコモがタイゼンの販売見送り
- 2014年1月16日 ドコモがタイゼン(TIZEN)スマホの販売見送りを発表
- タイゼンはスマホの基本OSとして開発
- タイゼンをサムスン電子が第三のOSとして重視
- ドコモはアップルのiPhoneの販売開始で重要性が低下
ドコモが開発に参加していたタイゼンOSには、韓国のサムスン電子が参加していました。ドコモとサムスンは、スマホ販売のGALAXYで協調関係にありましたが、ドコモはGALAXY販売に消極的になっており急速に関係が希薄化していますね。
(3)ドコモのサムスン製タイゼン携帯の販売延期
- 2013年10月 ドコモがタイゼン携帯の販売延期を発表
- 2014年1月16日 ドコモがサムスン製のタイゼン携帯を発表予定
- 2014年1月16日 ドコモがタイゼン携帯の販売延期を二度目の発表
- 2014年5月 5月発表の夏商戦に向けた商品にタイゼン携帯は構想にない
- 2014年10月 10月発表の冬商戦に向けた商品にタイゼン携帯は構想にない
サムスンのタイゼン携帯は、試作機が2013年の夏に完成しており、技術的な水準は向上しているようです。ドコモはOSの初期不良は考えられるうえに、サムスン製の携帯電話ではアフターサービスが気になるユーザーは多いと判断したのかもしれないですね。
(4)ドコモiPhone販売の影響
- ドコモはアップルと5年の交渉
- ドコモがアップルのiPhone販売開始
- ドコモはアップルのiPhone販売に販売促進費が必要
ドコモはiPhoneの販売開始により、携帯電話契約者獲得に向けて販売奨励金を重点的に投下しています。ドコモがタイゼン販売を見送ったのは、サムスンとの関係希薄化だけでなく、iPhone販売を優先するという経営戦略と言えそうですね。 スポンサードリンク