(1)ドコモXperiaA販売好調とGALAXYの販売失敗
ドコモはソニーXperia AとサムスンGALAXY S4に販売奨励金を集中して、価格の値下げや優先的に販売を行う戦略を採用しています。サムスンは韓国メーカーであるうえに、GALAXYは炎上したという報道や電池問題などを抱えており、ドコモの評判が悪化しています。
日本の電機メーカーは、ドコモの戦略に振り回されてきましたが、NEC撤退報道が行われています。NECは再度の否定を行っているようですが、赤字事業でありリストラも視野に入っている可能性が高そうですね。
(2)NEC単独での収益改善は困難
NECスマホ撤退、ドコモの影響について、2013年7月30日の毎日新聞が、<NEC>スマホ事業撤退へ 「ツートップ」外され状況悪化を報じているので見てみましょう。
NECがスマートフォン(多機能携帯電話)事業から撤退する方針を固めたことが30日、分かった。中国レノボと携帯電話事業の統合を目指して交渉していたが、出資比率などが折り合わずに統合を見送ることになり、単独での収益改善は見込めないと判断した。一方で従来型の携帯電話は一定の需要があるとみて事業を継続する。
NECスマホ撤退の報道がでていますが、パナソニック携帯電話ドコモ向けリストラを発表しており、戦略として妥当な可能性が高いですね。
(3)携帯電話事業が4年連続の赤字
NECの携帯電話事業は14年3月期に約150億円の営業赤字を見込んでおり、4年連続となる見通し。NECの携帯電話事業は、4年連続赤字となっており経営失敗が続いていることが分かります。ドコモのツートップ戦略に、NECの端末は採用されていないので、経営悪化は続きそうですね。
(4)ドコモ販売戦略の影響
NTTドコモが韓国サムスン電子製とソニー製のスマホに特化した「ツートップ戦略」を展開し、販売台数が減少するなど状況は悪化。ドコモは日本の電機メーカーよりも韓国企業を優遇していますので、日本の電機メーカーから今後は、協力を得にくくなりますね。
ドコモのGALAXYは、GALAXY不具合でドコモ評判悪化を見ると製品の不具合を放置したまま、ツートップ戦略に組み込んでおり、顧客軽視と指摘がありそうですね。
(5)スマホ事業のリストラと特許売却
こうした苦境を乗り切るため、レノボに過半出資を要請し事業統合を交渉してきた。スマホ関連の技術や特許についてはレノボへの売却も含めて検討を続ける。
NECはスマホ事業のリストラと並行して、レノボに特許売却を検討しています。レノボはPC事業で、IBMから買収、NECと提携を行っており、スマホ事業の買収も積極的に進めるのか注目ですね。
NECがスマホ撤退するきっかけとなったツートップ戦略は、ドコモ サムスン撤退と不買理由を見るとGALAXYが外されており、ドコモの販売戦略が失敗しています。 スポンサードリンク