ドコモ加藤社長の発言
ソニーXperia Zをドコモ高評価の理由について見ると、ドコモが携帯電話市場で抱える問題点が見えてくると思います。昨年6月の社長就任以降、最もリスクをとった攻めの発言だったかもしれない。
「ソニーのXperia Z。イチオシの商品です。」NTTドコモの加藤薫社長は1月22日、春モデルの新商品発表の場でソニーモバイルコミュニケーションズの新型スマートフォン(スマホ)「Xperia Z」を指し示し、言い切った。ドコモ加藤社長は、ソニーのXperia Zについて、評価が高い事を表明しています。ドコモの、携帯電話事業は日本国内でシェア首位ですので、ソニーは寵愛の恩恵を受けそうですね。
ドコモのiPhone対策
発言の背景には、米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」への対抗策が透けて見える。ドコモは、ソフトバンクやKDDIと異なりiPhoneを販売していません。ドコモがXperia Zに期待しているのは、その事情もありそうですね。
ドコモ販促費が減益の理由
決算は厳しい状況だ。2012年4~12月期連結決算(米国会計基準)は、営業利益が前年同期比6%減だった。
iPhoneで攻勢をかける競合他社に対抗して販促費を増やしたのが響いた。ドコモは、決算で減益になっていますが、販促費の増加が理由のようですね。携帯電話に人気機種がなければ、その分、販売のためにコストをかける必要がでてきます。
ドコモが、ソニーのXperia Z高評価の理由を考えると、iPhoneのように人気機種に育って欲しいという期待感も込められてるのではないでしょうか。
ドコモ販売機種の絞込み
総花的な戦略をとってきたドコモだがイチオシ機種を打ち出すことで「主力機種を積極的に訴求する」「ラインアップを絞り込む」選択と集中を図る。他社がiPhone一本で攻めてくる中、ドコモも同様の体制で迎え撃つ。ドコモにとってXperia Zは、他社にとってのiPhoneと同じ役割を担うようですね。ドコモはiPhoneに頼らないのであれば、どういった機種を自社の一押しとするのか、対応に迫られる事になります。
ドコモは電機メーカーの携帯電話機種開発の受け皿になってきましたが、ソニーEperia Zの評価が高い理由を見ると、横並びの取り扱いが変わりそうですね。 スポンサードリンク