ドコモも自由に改良できる
ドコモ スマホOS実用化へ向けて、共同開発していることを発表していますが、2013年2月25日日経新聞9面の続きを見てみましょう。両OSとも仕様が無償で公開されており、通信会社やメーカーは自由に改良し、様々なサービス、機能を追加できるようになる見通し。ドコモが開発中の新スマホOSであるTIZENとauが採用するファイヤーフォックスOSは、両方とも仕様が公開されているため、独自機能が追加できるようですね。
ドコモは高シェアを生かした、i-mode(アイモード)で独自サービスの提供により、利益と独自の経済圏を築きましたので、その復活を狙っているのかもしれないですね。
ドコモはi-modeと同じ成功は困難
アプリ(応用ソフト)開発には次世代のウェブ標準言語「HTML5」を採用。ネット経由で動くため、ネットにつながるスマホならアンドロイドなど他のOSでもアプリを利用できるようになる。ドコモは新OSのTIZENに、i-modeと同様の成功を考えているのかもしれないですが、以前のように課金アプリでユーザーを囲い込み収益をあげるのは困難でしょう。
ドコモがi-modeのような成功ができない理由は、アプリメーカーの収益モデルの変更と他社でもアプリを無料でリリースできることがあります。
- 無料アプリで広告収入
- 広告収入をより多く得るために、できるだけ多く配布
- ヘビーユーザーにアイテムなどの課金サービス
- ドコモで独占的に配布するメリットが以前よりも薄い
ドコモの高シェアは魅力的ですが、ソフト配信の許認可は、iPhoneならばアップル、アンドロイドならばGoogleが握っており、ドコモの介在する余地はi-modeの時よりも薄いです。
ファイヤーフォックスOSは対応スマホあり
ファイヤーフォックスOSはスペインのバルセロナで25日開幕する「モバイル・ワールド・コングレス」でモジラ財団が実用化の時期を公表する。中国の中興通訊(ZTE)やスペインの通信会社テレフォニカが対応スマホの採用をすでに決めており、KDDIもメーカーの選定を急ぐ。ドコモが共同開発中のOSであるTIZENに対して、firefoxは、対応スマホもすでに決まっているようですね。auから、どういった携帯電話が販売されるのか気になるところです。
TIZEN搭載端末をサムスン電子が発表予定
タイゼン陣営も近く実用化スケジュールを公表する見通し。サムスン電子が年内にも搭載端末を発表する。ドコモの新OS、TIZENの共同開発企業にサムスン電子が含まれていますが、サムスン電子が発売を発表するようですね。ドコモが共同開発に参入する意味を、管理人はいまいち分かっていないのですが、端末メーカーから購入するだけのほうが、コストパフォーマンスは高いように思えます。
通信会社の独自サービスが容易に
これまで、アップルのiOSは「iPhone(アイフォーン)」などでしか使えず、改良を認めていなかった。グーグルのOS「アンドロイド」も改良に一部許諾を得る必要があり、通信会社が電子マネーなど独自サービスを載せる際も時間がかかる問題があった。ドコモがOS開発を行い、TIZENを採用するメリットとして、独自サービスを開発するメリットがあるようですね。
ドコモは新OSのTIZENに力を入れるようですが、管理人は、アンドロイド導入時の不安定な挙動を考えると、TIZENが正常に作動するのかがポイントであると考えています。
TIZENのアプリ手数料設定について
ファイヤーフォックスOSとタイゼンはiPhoneなどの利用者にもアプリを販売できるため、開発者から受け取る手数料をグーグルやアップルより安く設定すれば多様なアプリがソフト会社から集まる。利用者への販売価格を低くする余地も生まれそうだ。TIZENとfirefoxについて、有料アプリの手数料について触れられていますが、前提はアプリが有料であることのようですね。
無料でアプリを販売後に、広告やアイテム課金で収益を得るビジネスモデルが確立されつつあり、人気ソフトを保有する会社はユーザー数増加が見込めれば参入しそうですね。
ドコモはOS、TIZENの共同開発に取り組んでおり、TIZENとfirefox搭載の新しいスマホが発売されそうですね。ドコモなどの携帯利用者としては、OSの初期不良がどの程度に抑えられるのか、まずは注目ではないでしょうか。 スポンサードリンク